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昨日「はじめての福島学」を購入。
前に読んだ「フクシマ論」は結構難しかったけど、これはすごく読みやすいし、
示唆に富んでいて、お勧め。
著者の開沼さんが、この本を書いた動機や、
福島と震災後あちこちで語られてきた「フクシマ」との乖離、
そのジレンマと、それを解消する必要性について、ロングインタビューで語っている。

福島と「フクシマ」は違う 社会学者開沼博さん - 毎日新聞  (Click!) 

以下抜粋

「福島6点セット(避難・賠償・除染・原発・放射能・子供たち)」から語る福島は、
福島を「フクシマ」にするためのスティグマ=負の烙印(らくいん)=につながりやすい。
「理解の復興」が遅れることで、現実に福島で暮らす人がさらに傷つき、
追い込まれるという事態も起きている。

 この本で福島の問題は「6点セット」の問題ではなく、
「地方が普遍的に抱える問題」であるとあえて強調しています。
福島で今起きている問題はどこでも起きる可能性があるからです。
原発事故が起きたことで浮かびあがったのは
地方の人口減少・少子高齢化であり、医療・福祉体制の崩壊であり、
決して持続可能ではない特定の産業に頼ってきた構造が、衰退していくという問題です。
残念ながら、福島では原発事故で、それらの問題が起きる時間が他の地域より早まった。
その問題を一緒に解決しよう、考えようという姿勢が福島の問題を考えることなのだ、という主張です。

 だから、一緒に考えられる問題であり、あなたの足元と地続きの問題なのだ。

 原発事故は重大ですが、そこから引き起こされた問題は特殊なものばかりではない。
そのことに気づかなければ前に進んでいかない。それが5年目の現実です。

 弱者や少数意見を「外から、上から」代弁するのではなく、もう少し幅を広げてみる。
「一緒に解決できる問題って何だろう」「自分にできることって何だろう」と考えることが、
最後は当事者の内外を超えた共感と問題解決への思考を広げていく道です。
「福島の人のために何かできることはないですか」なんて問いに、多くの人は答えようがない。
「福島の人」って、200万人ほどいる中で、そもそも誰ですかという話で。
そんなの何とでも答えられる。
そうではなく、「○○○」という問題を解決したいから意見を聞かせてほしいと投げかける。
これなら共感する人は声を上げてくれるでしょう。

 そのためにも必要なのは福島の現状を正確に認識することです。
ばらばらになっている「情報」の波にのみ込まれて迷わないように、
「情報」を自らに血肉化した「知識」にアップデートするためには体系的な整理が必要です。
これまでのような唱えるお題目が先にあり、事例がついてくる。
そういうモードはやめたいですね。