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冬を越し、昨年より少し太った醤油差し
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桜を眺めながら作った「さくら丼」
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酒器ー春らしくふんわり焼きたい
「たまには焼き物のことも書きなさいよ、楽しみにしているんだから」
とのお客様からの声。
確かに「うつわや 小野悦子」のタイトルには相応しくないブログと
化してしまっているな!!反省!というわけで、
今日は珍しく(これがいかん。)焼き物の写真をアップすることに。

思えば私は修行時代から、集中力に欠いていた。
ろくろを回している最中に、釉薬のアイデアが浮かんで、
いてもたってもいられなくなり、
釉薬室に移動してテストピースを作っていたら、
先生に「コラ!茶碗がろくろ台でグルグル回ってんぞ~!」と
注意されたり・・。

今は、さすがにろくろを止めることを覚えたけど、
窓の外に野鳥を見かけると、
庭で匍匐前進しながら撮影を始めてしまったり、
ラジオで、興味のある話題があると、
母屋に移動しネットで調べ始めたりで、
ハッと気づくと2,3時間経過。全く懲りていない自分に気づく。

「好きな人が物が多すぎて、見放されてしまいそうだ~」
思わず椎名林檎の曲を口ずさみたくなる、誘惑の季節。春。

しかし、今年も、あれよあれよと言う間に陶器市1ヶ月前。
日程は、4月27日(土)から5月6日(月)の10日間。
場所は、いつもと同じ「じゃりん小径」の右奥テント。

これからは毎日浮気せず、本業に専念するぞ~!!!と心に誓い、
点火した窯の面倒をみつつ、制作に勤しむ夜であります。

GWには是非陶器市へ♪
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木村秋則さんの無農薬イチゴを自作の器で。
なんて贅沢なんだろう。

木村さんの存在を知ったのは、2006年。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を観たときだ。

極貧生活の中で、家族や周囲の農家との関係に悩みながらも諦めず、
8年にわたって試行錯誤を続け、
絶対不可能と言われていた無農薬のリンゴの栽培に成功された木村さん。
その時に受けた衝撃、感動は今もずっと心に残っている。

(木村さんに関しては「奇跡のリンゴ」「すべては宇宙の采配」
などの著作もあるので、興味のある方は、是非。)

アベノミクス、金融緩和、株価上昇、円安・・巷では経済経済と騒がしいけれど、
私にはどこか実体のないものに思えてしまう。
それよりも、きょう、このイチゴを買わせて戴き、食した。
当たり前のことだけれど、そのことの方が実体がある。

里山に移り住んで陶芸や畑を始めてから、
慎ましい暮らしの中で、知恵を働かせて色んなものを手作りし、
生活を心から楽しんでいる人たちとの出逢いに恵まれた。
そして、自分の作るものを直接誰かに届ける喜びと共に、
作り手の感じ方や価値観に触れ、その人の作ったものだけでなく、
生き方自体に魅了され、買い物をする喜びを知った。

労働、生産、投資、消費。
その意味合いが一変した。

消費する、とは単にお金を使うことではなく、誰かの生き方を応援すること、
その活動を広げようとする「文化的な行為」なのだと。
それからは、料理するのも、カフェでお茶するのも、映画を観たり音楽を聴いたりするのも、
以前と比べようもないくらいワクワクする体験になった。

「経済成長」って、実はこういうことなのかなと、思ったりする。
労働することにも、消費することにも学び、成熟した意識、哲学を持つこと。
それを自分なりに心掛けていきたい。

大きな話になってしまうけど、日本中の人達が、そんな風に経済活動できたら、
この国は誰に対しても自慢したくなるような、素晴らしい国になるんじゃないかと夢想してしまう。
ネットによって、生産者と消費者との距離がぐっと近くなったし、
今までにない可能性が広がりつつある気がする。

木村さんのイチゴは小ぶりでキュッと身が引き締まっていて、
甘酸っぱく、どこか、はかなげな味がした。

木村さん、そして、繋げてくれた野原さん、ありがとう。

追記:ここで重大な訂正。私が戴いたイチゴは木村さんの指導を受けた、
愛知県豊田市の農業法人(株)みどりの里で生産されたものでした。
というわけで、感謝する方がもう一人増えました。みどりの里さん、ありがとう♡
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4月18日から秋葉原から笠間⇒益子着の高速バスが運行開始。
東京と笠間・益子がぐっと近くなりま~す。
特に益子は車じゃないと、電車は乗り継ぎが悪くて時間がかかる。
真岡鉄道はSL体験ができて、里山の景色が素敵なのだけれど、
陶器市の時は、荷物もあったりで大変。バスがあれば百人力!?
ということで、交通の便がねえ・・と陶器市未体験のあなた!!
是非是非、今年こそはバスで陶器市へ~!

益子・秋葉原間は最短で2時間50分で、片道2000円(小児1000円)
2枚組だと3400円で片道あたり1700円。
この2枚組チケットは往復利用でも、2人の利用でもOK。
2枚チケット1枚で小児2名様もご利用可能。

益子・笠間の連絡バスも1日1往復運行するそうで、
益子の停留所は益子駅と、陶芸メッセ入口。
チケットは益子駅舎内の益子町観光協会でも販売、だそうです!
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遅咲きの珍しい桜が満開。
5年前に庭の隅に申し訳なさそうに佇んでいたこの木を
太陽がさんさんと降り注ぐ中央に移した。
年々健やかに成長し、
今やうちのシンボルツリーになりつつある。

この桜は、蕾が膨らみ始めると同時に葉も芽吹き、
花と葉が同時に開く。
花は八重なのに、薄~い緑色なので、
葉にまぎれてあまり目立たない。
「なんて、地味な桜だろう・・。」なんてはじめは思ってた。
そうしたら、日に日に頬紅を差すようにポワッと色づき始めて、
散る頃には見事なピンク色の絨毯が。

この色彩がまたなんとも形容しがたい美しさなので、
毎年、誰かに自慢したいような気分になるのだけれど、
陶器市前のバタバタの時期に開花するため、
秘密の桜と化している。

ということで今年は写真のお裾分けです♪
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いよいよ来ました、陶器市~!!

日程は、4月27日(土)から5月6日(月)の10日間。
益子町城内坂のじゃりん小径(じゃりんこみち)の右奥テントで
皆さまをお待ちしております♡ 是非是非、声をかけて下さいね。

2012年版ですが、ココイコマップを添付します~
(注:前回スタンプラリーに参加していたメンバーの名前が書いてありますが、
リストの他にも沢山の作家さんがテントを出されています。)

最終日は午後3時r過ぎには、あちこちで片付けが始まりますので、
最終日にいらっしゃる場合は、早めにお越し戴くのがオススメです。
あと、朝晩は冷えることもあるので防寒具を忘れずに!!

さ、ラストスパート頑張っぺー!
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「フタバから遠く離れて」の上映会で出逢った城 眞理子さんから、
一冊の本が届いた。

眞理子さんは、その熱意で日立と水戸のみんなを動かして下さった方。
大きな澄んだ瞳が印象的で、「素敵な女性だなあ。」と一目で大好きになった。

とても強い意志の持ち主なのだけれど、
いつもふんわりしていて、物腰も語り口も柔らかい。
私とは親子ほどの年齢の差があるのだけれど、どこか少女のようで、愛らしい。

フタバの上映会が終わった後、お手紙を戴いた。
桜の花びらが散りばめれらた絵葉書に眞理子さんらしい、スっと芯の通った筆跡。
とても嬉しくて、何度も読み返し、お気に入りの和紙の便箋で返事を書いた。

そして今日の小包。

中に入っていたのは「ケーテ・コルヴィッツの日記」。
第一次世界大戦で息子を、第二次世界大戦で孫を失い、
8歳の生涯を終えるまで、戦争に反対し続けたドイツの彫刻家、版画家の手記。

旦那様のご実家がある鹿児島に引っ越すことになり、
貯め込んだ本を整理していたら、
「これは古本屋に出すのも忍びないので」と、譲って下さったのだ。

学生の頃、本を買うと必ず見返しに日付と購入場所、当時の気持ちを書いていた。
眞理子さんも同じ習性の持ち主であったようで、
「18.July 2005 つくば美術館にて」と記してある。
そして、足を運ばれた「コルヴィッツ展」の新聞記事、
チケットとパンフレットが丁寧に添えられていた。

城さんは原発事故の前から、長年に渡って核のない世界をと活動されてきた方。
上映会の合間に話をしたとき、
「私は、もう先が長くないですから、バトンを渡す側。
こうして若い方たちと繋がることができて、心強い。」と、おっしゃっていた。

どんな時代にも人は生きてきて、沢山の想いが紡がれ、受け継がれてきた。
そのことを改めて大切にしたいと思わせてくれた、優しい雨の日の贈り物です。
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絶対、絶対今日中に終わらせる!!と誓いつつ、
6時まで粘ったディスプレー。
どうにか形にはなった。ホッ。あとは当日微調整と花活け。

ディスプレーは、面白い。
器を少し手前にずらしたり、上下に配置を動かしてみたり、
隣に置くものや、敷き物を変えてみるだけで、
器そのものは勿論、空間全体の見え方が一変する。

陶器市に初めて出店したときは、急に出店が決まったので、
バタバタと窯を焼いて、あるものを使って、
とりあえず並べるという無茶苦茶なディスプレーだった。
そして初日の結果は、芳しいものではなかった。
というのも、お客さんのほとんどが、
テントの中にさえ入ってきてくれないのだ。
だから、もちろん器を手に取ることもない。
さすがに落ち込んだ。

暇なので、トイレ休憩のときに、
少し回り道して色んな人達のディスプレーを見て歩いた。
それぞれが手作りの棚を使って、6畳ほどのスペースを
思い思いに演出している。
戻ってくる時、自分のテントを見て、
「こりゃー入らないわな」と納得した。

それから、入口付近に置くもの、奥に並べるもの、
大量生産のもの、一点ものの扱い方、器の組み合わせを考えて、
植物を活けてみたり、
使い方を想像できるような演出をしてみたり。
あーでもないこーでもないと、あがいてみたら、
お客さんの反応が、劇的に変わった。

「見せ方」、「届け方」の大切さ、
そして、空間を手作りする楽しさに気づかされた経験だった。

まだまだ、納得のいく展示には至ってないのだけれど、
毎年少しずつ試行錯誤、なのです。

出店は今年で7年目。早いもんだなあ。
テント仲間に子どもや孫が生まれたり、常連さんも退職されたり、
ご結婚されたり、出産後に赤ちゃんを連れてきてくれたり。
それぞれの物語を半年毎にお裾分けしてもらえるのも、
陶器市の醍醐味。
そして毎回訪れる新たなお客さんとの出逢いも、今から楽しみ。

帰り道、「ここ数週間、休みなく頑張ってるな」と思い、
まだこれからだというのに、自分にご褒美。
コメリで剪定バサミを新調。
明日は、本番に備えてエネルギー充電。庭仕事すっぺ♡