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福島に音楽劇「タイムライン」を観に行った
予告映像: (Click!) 

波間のような、ゆらゆらした空間で
中・高校生たちが眠ってる

いつだかの朝
やっぱりあの日も朝は訪れたー

音楽とともに、目覚めがやってくる

それぞれの、「あの日」の朝
家族との噛み合わない会話
たわいのないやりとり
学校の友達との「おはよう」
そうやって、「なんの変哲もない一日」が動き出す

舞台に描かれた福島の地図
住んでいる家、通っている学校
駅、商店街、土手、川、山
その上を、ひとりひとりのエネルギーがほとばしる

オープニングから、もう涙が止まらなくて
隣に座っているいわきの親友の顔をそっと見ると、
彼女も、目にいっぱい涙を溜めていて、笑い泣き

客席を眺めたら、斜め前に座っていた高橋源一郎さんや
正面の客席に座っているおじさんや、
きっと学生さんたちの親御さんなんだろうな、
当時、小学生や中学生だった彼女・彼らを
どんな想いで見つめているんだろう
ほんとうに、たくさんのひとたちが涙をぬぐってた

朝礼が始まって
一限目が始まって
二限目が始まって
お昼を過ぎて

散りばめられた、ことば
刻々と迫ってくる時間

なんともない
日々の
わたしたちのタイムライン
なんともない日々は
わたしたちと歩いていくー

舞台は彼女たちのタイムラインなのだけれど
客席のひとりひとりが
きっと、「あの日」にタイムスリップしてたと思う
それぞれの目覚め
交わした会話
たぶん、普段だったら、もうとっくに忘れているような
些細なことたち
その些細なことたちに
とてつもなく救われた
「あの日」以降のことも

お願いだから奪わないでって思ったり
ここで時間止まれって思ったり
でも、時間は止まらない
巻き戻らない

地震とか、津波とか、原発とか
そんな言葉も描写も一切なくて
ただ、中・高校生の、それぞれの生活、
暮らしの細部が、
ユーモラスに、繊細に
両手でそっと包み込むように描き出されていて

台本も演出も譜面もなく
1人1人と出逢うなかで紡がれた時間が
溢れんばかりに、そこにあって

取り替えのきかない、それぞれのあのとき、今、これから
日常という営みの軽さと重さ
その儚さと確かさが
無数の振動となって、立ち現れては消えた

ああ、これが音楽なんだ、踊りなんだ
こうやって生きてるんだ
生きていくんだって

**********

終演後、ロビーに集まっていた出演者の皆さん、ひとりひとりと握手をした。
握った手は、小さかったり、ほっそりしていたり、
柔らかかったり、ちょっぴりひんやりしていたり
あ、あの、素敵な、ちいさな声の持ち主だ、
あ、あのとき笑わせてくれた子だ、
この子は、前を見ているようで、ずっと遠くを見ているような瞳をしていたなあ・・

ほんの数秒だけど、それぞれの表情を見ていたら、
引っ込んだはずの涙がまた溢れてきて、
なかには、はにかんだような笑顔で涙を浮かべている女の子もいて
途中から、もう涙ぬぐうことも止めて、握手し続けた。
今思うと、恥ずかしいけど
でも本当に愛しくて、宝物のような時間だったんだ
だから、もうぜんぶ抱きしめたくなってしまった。

公演の前日、いわきの親友宅に一泊した。
震災後、定期的に訪れた海辺の街
高速を降りたら、体がふわっと暖かくなったのが分かった
当時出逢った人たちの顔や、共に笑ったり泣いたりした時間が甦る
電気屋さんのおっちゃん元気かな
米屋のおばちゃん、どうしてるかな

当時、沿岸部の光景を観たとき、
幼くして、若くして、この光景を心で、身体で感じた子どもたち、若者たちは、
それぞれどんな大人になっていくのだろう、と思った。
でも、あの思春期特有ともいえそうな、
圧倒的なエネルギーや、散漫さと集中力
繊細さと図太さ、脆さや力強さみたいなものを浴びまくって
それぞれの日常に少し触れられて
「未来」って、自分にとっては何だかすごく遠い言葉だけど
その「未来」を少し呼吸させてもらったような、そんな気持ちにもなった。

今年も3月11日は家で焼き物つくってた。
朝起きて、パンと野菜スープを食べてから、
作業場に入って、ラジオをつけて・・
お昼は何食べたんだっけ

これまで、なんで自分が追悼式とか、キャンドルナイトとか、
そういう場に足を運べなかったのか、運ばなかったのか
よく分からなくて、なんでだろうって思っていたのだけれど
その答えが、ちょっと分かった気もした。

そして、久しぶりに大好きな映画、
1990年の中原監督作「櫻の園」を観たくなった。

タイムライン、いわき公演は4月3日、日曜日
(公式サイト: (Click!) 
唯一無二の音楽劇。
こんな「ミュージカル」は、きっと、これが最初で最後
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今回は、ピヨピヨさんたちも復活。窯詰めが笑えた。
一羽一羽ヤスリがけしながらの益子陶器市前日。
明日から8日までの10日間、開催です。
ほんの少しだけれど、こちらに写真アップしました。→ (Click!) 
定番の器、新しい器、色々並べて、
城内坂のじゃりん小径、右奥のテントでお待ちしてま~す!
わっしょーい♪
地図は、観光協会のホームページにてご確認を→ (Click!) …/…/pdf/map2016_spring_02.pdf
最終日の8日は16時頃から片付けが始まるので、早めにお越しくださいね。
朝晩冷える日もあるので、防寒具も忘れずに~
See you sooooon!!!